平城京

元明天皇

【現代語訳】続日本紀 元明天皇紀 和銅元年⑤ 大嘗祭に臨む天皇、緊張感の中で歌を詠む

即位後、初めて11月を迎えた元明天皇。この月は天皇一世一代の重要祭祀である大嘗祭が執り行われる。天皇はこのときに御製を詠まれており、そのときの心境が天皇の姉である御名部皇女の答歌により推察することができる。天皇個人の感情を知ることのできる貴重な史料が今に残されていたのである。
人物列伝

【現代語訳】続日本紀 元明天皇紀 和銅元年④ 平城京予定地、視察の旅へ

山の木々が色づき、涼風が吹き始める9月。元明天皇は即位後初の行幸に出発した。行き先は菅原、平城京の予定地である。ケガレの満ち満ちた藤原京から脱するため遷都は喫緊の課題であった。なんと(710)きれいな平城京遷都まで残り1年半。